仏教と批判的合理主義
コメントの編集
Name:
Subject:
Mail:
URL:
comment:
みれいさん、こんばんは。 科学的理論とはいえないからといって、その理論が偽であるということになるわけではありませんから、そのような理論であっても研究する価値はもちろんあるとわたしは考えています(ポパーも同様です)。 わたしが参照した櫻井先生のご議論は、以下のページで紹介されていたものです(すべてに目を通した上で今の議論をしています)。 カルト問題、マインド・コントロール論 http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~n16260/karuto.htm 「教団への入信をめぐる『マインド・コントロール論争』は殆ど不毛であり、イデオロギー対立の次元を越えない」と論じられている「スペイン・国際カルト研究学会大会報告」は、その中ではわりと新しく、「2005/8/23」という日付が付されていました。 「社会学・宗教学を」「をもってMC論を理解するのは、ちょっとお門が違います」とのご主張が、わたしのコメントとどう関係するのかが理解できないでいます。 今のところ、わたしは、西田先生のMC論しか知りません。そして、西田先生は「社会心理学的誘導テクニック」とでもいうべきものに限定して広義のマインドコントロールとおっしゃっていると理解しています。この理解は西田先生のご説明に基づくものです。 ─────────────── 社会心理学では、個人を取り囲む「状況」の拘束力を分析し、そのメカニズムを説明してきた。「マインド・コントロール」もそこで見出されて合意のある諸原理のシステム的応用なのだ。 (西田公昭「マインド・コントロール論再考」、 http://nursing.u-shizuoka-ken.ac.jp/~nishidak/MCrevise.htm) ─────────────── ─────────────── 人間というのは、感情の成分と、認知の成分(理性的、知性的な成分)、そして行動する(手足を動かすような)成分と、その三つの成分というのが、うまくバランスをとり合って生きている-というのが心理学の大きな考え方なんです。 三成分をもっている人間というものに、もう一つ大きな要因を持ち込もうじゃないかというのが、社会心理学です。もう一つの大きな要因というのは、状況というものなんです。人間の行動というものは、個人の内面的にあるものと、そしてその人の周辺にある状況というものとの関数関係=掛け算によって、行動というものは決まっているんです。〔中略〕 〔中略〕社会心理学というのは、まずは状況から分析しようじゃないか、いうふうな形でものごとの解明に臨んでいくというアプローチがあります。 〔中略〕マインド・コントロールというのは、この社会心理学の基本にある考え方を逆手に利用していけばできるということになります。状況をうまく利用して、ある特定の状況を用意する訳です。それによってある行動を導き出すわけです。 〔中略〕この行動パターンというのは、100人が100人同じ行動を引き起こすことはできません。それはなぜかと言うと、個人には個人差があります。したがって、100%予測することはできないわけですね。ただ、個人と状況を完全に把握することができれば、行動を予測することができるということになります。しかし、人間そんなに簡単じゃないですから、外から完璧に理解することは非常に難しい。でも、徐々に徐々に、うまくやっていけば、この2つ(個人と状況)をうまくつかむことに成功していきます。 (西田公昭講演『マインドコントロールとは何か』、 http://www.asahi-net.or.jp/~am6k-kzhr/nisida.htm#heisasei) ───────────────
Pass:
秘密:
秘密にする
最新コメント
Libra:ウィトゲンシュタインの自己撞着 (02/15)
小野不一:ウィトゲンシュタインの自己撞着 (02/13)
SHO:五字は即ち本門の教主釈尊なり (11/01)
かー太:絶対的正義と相対的正義 (07/10)
小野不一:斧節 (07/04)
小野不一:斧節 (07/04)
Libra:斧節 (07/03)
記事一覧
一心三観──天台教学の根本構造 (04/17)
観心を正しく実践しましょう (04/16)
「依法不依人」を正しく理解しましょう (04/13)
天台学の三身説を理解しましょう (03/26)
「真実は一つか否か」という議論について (05/23)
ツイッターはじめました (05/23)
宮田幸一説批判──日蓮は法本尊のみを本尊としているわけではない (04/18)
ウィトゲンシュタインの自己撞着 (02/04)
真理という名の迷宮 (12/19)
斧節 (07/03)
財務なんてどうでもいい (05/15)
日蓮が法主仏従を強調した意図 (03/13)
五字は即ち本門の教主釈尊なり (02/11)
創価学会教義の形成の試み (01/23)
日蓮の曼荼羅と密教 (01/16)
特殊正義論・再論 (04/21)
絶対的正義と相対的正義 (04/20)
携帯サイト作った (03/08)
縁起→円融三諦→十如是→一念三千 (09/08)
発すべき言葉も見つからない (09/08)
日蓮本仏論の亡霊 (09/07)
「小樽問答」の勝敗 (09/01)
不軽菩薩の折伏 (09/01)
『秋元御書』も正しく読みましょう (09/01)
『立正安国論』は正しく読みましょう (08/26)
『法華経』が十二支縁起を方便と位置づけている理由 (08/25)
日蓮の罰論の問題点 (08/22)
「縁起と一念三千」の付録 (08/19)
縁起と一念三千 (08/15)
全文検索システムを導入 (03/17)
批判的合理主義入門 (03/01)
釈尊は「まじない信仰」を否定 (02/12)
『スッタニパータ』の「信仰を捨て去れ」 (02/11)
日蓮思想の現代的意味Ⅱ (01/24)
日蓮思想の現代的意味 (01/13)
『法華経』と釈尊の思想 (12/30)
非合理主義者の歩く道 (12/16)
真理について (12/12)
イントロダクション (12/07)
カテゴリー
思想一般 (5)
仏教 [ 一般 ] (2)
仏教 [ 法華経 ] (7)
仏教 [ 日蓮 ] (15)
批判的合理主義 (2)
その他 (8)
プロフィール
Author: Libra
Twitter:
@Libra_Critical
201803
<<
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
>>
201805